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天災は止められへん。

d0137603_14401477.jpg 原子力発電所に関わる小冊子「知ることからはじめよう」をブックスでは扱っていますが、原発推進の意見も聞かなくてはと、原子力を推進している組織の一つ、電気事業連合会に資料を送ってもらいました。

 ホームページから申し込むと、「原子力2011 [コンセンサス]」、「はじめての原子力2011」、「放射線Q&A」、「定期検査Q&A」、「プルサーマルQ&A」、「原子力発電四季報no.53」等が、無料で送られてきます。
(請求はこちら→刊行物のご案内「原子力」
 草野さんだって薦めているのだから原発ほど経済的で、安全な発電方法は無いようです。

d0137603_14575943.jpg 一方、3.11東電フクシマ原発事故を機に、なんとかして原発を止めたいと動き出した京都周辺の人たちの「関電の原発を止める会・大風呂敷(仮)」が作ったpdfファイル「天災は止められへん。けど、原発は止められる」も、無料で配布されています。
“2人のなにわのマダム”が語る、とてもわかりやすい原発問題についての解説です。

 手作りの冊子なので、見にくいところはあるけど、なにわのおばちゃんたちの会話が秀逸です。
 なにより、強い気持ちが伝わってきます。


d0137603_1553866.jpg 岡山でも放射性物質が検出されましたが、被曝にもっとも敏感な子どもたちや妊婦さんが心配です。
 国や企業が、きちんとした情報を提供していない限り、子どもたちを守るのは自分たち自身です。
 「ただちに大丈夫です」という風評に惑わされることなく、情報を正しく判断できる智恵を持って、子どもたちを守ってほしいと思います。
 小冊子「放射能そこが知りたい」や、色んな情報(テレビや新聞などのマスコミだけでは正しい判断はできません)を読んで、放射能に対する正しい理解を持ってほしいと思います。
 電気事業連合会の発行する「放射能Q&A」の内容には、原発推進の詭弁を見ることが出来ますが、今の国や企業の言っていることは「放射能Q&A」からしても、恐ろしい事故だということに驚かされます。
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by 451books | 2011-04-29 15:31 | 書店な日々 | Comments(4)
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2005年に1000部限定で発売されていた「木がずらり」「魚がすいすい」が復刊され、451ブックスに入荷しました。

幅が13cm、高さが27cmの細長い紙スリーブに入ったジャバラ絵本。
tupera tupera (ツペラ ツペラ)の二人(亀山達矢さんと中川敦子さん)の最初の作品だそうです。
紙のコラージュで色んな木や、木にすむ生きもの、魚をはじめとする海の生きものが描かれています。



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木がずらり」は、ほぼ1ページに1本ずつの木が描かれています。
地面の上には、「こんもり」とか、「かっちり、きっちり」、「とんがり」、「そっくり」、「うっとり」、「ほんのり」、「ぱちり」、「しんなり」等々、情景を思わせる言葉が並び、言葉に呼応した木や生きものがある仕組みです。
ジャバラ絵本ですが、1ページずつめくっていっても、普通の絵本のようにストーリーを読むように楽しむこともできます。



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もちろん、ジャバラになっているので、どーんと拡げて(写真では拡げきっていませんが)、横幅約175cmの大きな絵になったりします。

ジャバラにして立てると、木立のように楽しめそうです。




d0137603_1611155.jpgジャバラの裏も絵本になっています。

こちらは、夜の木立。

よく見ると、表の昼の風景と呼応しています。

月や星も出てきていますが、一見静かな風景。
コウモリが寝ていたり、昼間いた蜘蛛や幽霊も登場します。

魚がすいすい」とあわせて、楽しい絵本です。


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by 451books | 2011-04-27 16:45 | 絵本・児童書 | Comments(2)

あてて・あててえほん

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新井洋行さんの新作絵本2冊が入荷しました。
「のっているのはだあれ?」と「なかみはなあに?」です。

以前に出ていた「あてて・あててえほん」シリーズの2冊、「どっちのてにはいってるか?」と「どっちにかくれてる?」の第2弾。
今回もたくさんの方々に喜んでもらえそうです。


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前回は、どっち側?という絵本でしたが、今回は、シルエットや外観から、中身はなあに?という仕掛けです。

電車の窓から見えるシルエットから動物をあてたり、食べ物の外観から中身を考えてみたり、子どもにとって、ちょっと上級、賢くなった感じです。
登場する動物や、食べ物にまで、仕草や表情があるので、何度も何度もめくって、話しかけそうです。


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451ブックスは、大人の楽しめる絵本を主にオススメしているので、ちいさな子ども向けの「あてて・あててえほん」をオススメするのは、ちょっと不思議です。

実は、この絵本。ちいさな子どもが楽しむ絵本ではありません。
小さな子どもを持つ大人が、小さな子どもと楽しむ絵本なのですね。
ページを捲りながら、子どもと当てっこしながら遊んで、絵本を読むことを楽しく共有する絵本。

とは言いつつ、とってもかわいくて楽しい絵本です。


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by 451books | 2011-04-24 09:54 | 絵本・児童書 | Comments(0)
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 451ブックスでリトルプレスを買って頂いている方から、かわいいチラシが届きました。

「ZINEとリトルプレス展~じぶんでつくる本~展」。大阪西成区にあるギャラリー「あしたの箱」で、5/21(土)〜29(日)まで行われるそうです。
 本作りのワークショップも開催されたり、自作のリトルプレスも募集されているとのことなので、作家デビューも可能です。
 どんなZINEやリトルプレスが集まるか楽しみな展示です。


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大阪玉造のブックカフェ「Beyer(バイエル)」で、企画展「0311」が開催されています。

 東日本大震災の復興支援の為にアーティストの作品を販売し、その売上を義捐金として寄付する企画展です。 関西の作家さんを中心に多くの方が参加されています。

 日常の中で無理をせず出来ることを、じっくりと、長続きすることをしていきたい。
 Beyerさんの願う、いろんなきっかけになる場になると思っています。


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by 451books | 2011-04-22 17:00 | 書店な日々 | Comments(0)
d0137603_17115951.jpg 端午の節句が近づいてきて、こいのぼりを見かけることも多くなってきました。
 451ブックスオススメの絵本として3冊を取り上げてみました。
 「ももたろう」の絵本は、地元ということもあって岡山で求められる方の多い絵本です。
 その「ももたろう」を長谷川義史さんが描いてくれました。見返しが波模様だったり、鬼のお城のシャチホコがファンキーだったり、楽しませてくれる絵本です。


d0137603_17122241.jpg 「とらのこさんきょうだい かえうたかえうた こいのぼり」は、「ワニあなぼこほる」の石井聖岳さんの絵本。
 虎の子三兄弟が、童謡「こいのぼり」を替え歌にして歌ってくれています。
 替え歌は、石井聖岳さんの絵で、家より大きくなったこいのぼりや、ヘビのように長くなったこいのぼりが登場してきます。
 写真はそのクライマックス。
 おもわず、童謡「こいのぼり」を歌わないわけにはいけません。


d0137603_17124478.jpg 451ブックスの絵本大賞も先日紹介しましたが、第16回日本絵本大賞が発表されました。
 日本絵本賞翻訳絵本賞には、バーニンガムの「ひみつだから」。
 大賞は、二宮由紀子(ぶん)、中新井純子(え)の「ものすごくおおきなプリンのうえで」でした。


d0137603_1713779.jpg 「ものすごくおおきなプリンのうえで」は、ものすごく大きなプリンの上で、たくさんの子どもたちが縄跳びをするというお話しです。
 プリンから始まって、ものすごくおおきなホットケーキ、ものすごくおおきなショートケーキ、ものすごくおおきなアイスクリームの上で縄跳びをしていきます。
 カラフルで素敵なイラストでシュールな世界が描かれていきますが、イチゴを飛び散らしたり、アイスクリームにずぶずぶと沈んだり、子どもたちならみんな喜びそうです。


d0137603_17132886.jpg 最後は、ふつうの地面の上で、みんなで縄跳びをします。
 クジラやワニのいる海に囲まれて、みんなの家や庭、動物たち、遊園地、街、山、池、青い空に満ちています。
 子どもたちの動作や表情を想像するだけでも楽しい絵本、ただ偶然なのか、ラストのことばが心に残る絵本になっています。

 今、西日本にいる子どもたちに、「ぼくがラーメンたべてるとき」もオススメです。
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by 451books | 2011-04-21 17:43 | 絵本・児童書 | Comments(0)
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先月の絵本教室、マリー・ホール・エッツを大好きな絵本作家の話をしましたが、酒井駒子さんもそのひとり。

今回、451ブックスで白泉社の本が取り扱えるようになったので、エッツの「ジルベルトのかぜ」をリスペクトしてつくられたような酒井駒子さんの「ロンパーちゃんとふうせん」(白泉社刊)を並べてみました。
思ったより、似ていないようですが、エッツが風を描いたことを、酒井駒子さんは風船を風の象徴、使いとして描いているように見えてきます。

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初回に入荷したのは、酒井駒子さんの「ロンパーちゃんとふうせん」、「BとIとRとD」、荒井良二さんの「ボイジャーくん」。
山田詩子さんの「ロビンとルパートのティータイムやさん」、「カレルチャペック紅茶店のレシピ」、「カレルチャペック紅茶店のabcティータイム」、たんじあきこさんの「ナーベルちゃんとマーブルちゃん」、大森 裕子さんの「へんなかお」です。

「月刊MOE」でお馴染みの白泉社。編集の方のご厚意もあって取り扱い開始です。


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by 451books | 2011-04-20 18:09 | 絵本・児童書 | Comments(0)

コスプレ部長日記

d0137603_2022419.jpg 日本発の放射能汚染で地球がSOSな昨今。
今日、451ブックスに新しいリトルプレスが届きました。

「コスプレ部長日記」です。

ゆるい手書きの絵とコピーがたまらない、一発芸満載のイラスト集?
200点を超える謎のおじさんの登場です。


d0137603_20194324.jpg判型は新書サイズ。
全編モノクロの231ページ。

落ち着いたカバーデザインに一点、謎のおじさんの顔が...。
アサヒスーパードライの缶に描かれた"dry"の文字のようです。

東京都内デザイン事務所勤務の傍ら、作家活動中の工藤敦司さんの作ったリトルプレスです。


d0137603_20222066.jpg「ウルトラクイズ」世代にはたまらないネタ、「いきたいかー」なページや、「パ..パイレー...ス?」、「黒い羽根募金」、「男の中の男」等々、必ず笑えるネタを見つけることができるはず。

こんな時期に、笑いたいと思ったときにオススメです。



451ブックスの紹介ページ → 「コスプレ部長日記
コスプレ部長 → コスプレ部長日記100
発行者 工藤敦司さんのページ → SANTABUNNY.net
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by 451books | 2011-04-15 20:42 | アート・デザイン | Comments(0)

風が吹くとき

d0137603_19525162.jpg レイモンド・ブリックス作「風が吹くとき」は、1982年にイギリスで発行された核戦争をテーマにした絵本です。

 「大人のための絵本講座2011」の第3回(7/15)に取り上げることを予定している絵本です。
レイモンド・ブリックスは、「スノーマン」で有名ですが、「風が吹くとき」はアニメ化もされ、当時大きな話題になりました。
 この「風が吹くとき」を取り上げることは、昨年から決めていたのですが、この絵本の内容のタイムリーで有ることに驚いています。


d0137603_19545231.jpg 舞台は、美しい緑や空、風景のある、でも何処にでもあるような普通の郊外です。
 写真は、最初のシーン。友達の車で町から送ってもらったジムが車から降りて、いつものように自宅へ向かうところです。

 登場人物の二人は、老夫婦のジムとヒルダ。
 夫のジムの退職後、この郊外で、毎日を二人で平凡に暮らしています。



d0137603_1954218.jpg 新聞や、ラジオから日々知らされる不穏な国際情勢を憂いているジム。
 ある日、3日のうちに核戦争が始まることを知らされます。
 ジムは、町の図書館で新聞を読むのが日課です。絵本では、THE TIMES(メジャーな新聞ですが、堂々と表記されてます)や、 FINANCIAL TIMES(日経のような新聞。こちらも実名で表記)を読んでいるジムが扉絵です。
 現在の状況だと、その実名が信頼できない日本の大手新聞やマスコミのように見えてきます。



d0137603_19552456.jpg ジムは、図書館からもらったパンフレットや、州政府の広報を元に、核シェルターを作り、科学的と言われる方法で準備を始めます。
 シェルター代わりにドアを指示通り60度の角度で立てかけ、ショウガクッキー2袋、スポンジケーキ半分、パイナップルの缶詰など14日分の食料を準備し、窓を白色に塗り、家の中に作ったシェルターに待避。
 その準備の途中、ミサイルは発射され、二人はシェルターに隠れます。
 核爆発は起こり、家や庭、村は大きく破壊されます。体は無事だった二人は、そのまま暮らし続けますが...。


 29年前の絵本にもかかわらず、今日本で、起きていることが描かれているようにさえ感じます。今の福島原発にまつわる東京電力、政府の対応やマスコミ、専門家たちが流す風評に惑わされ、翻弄される人々。
 ジムとヒルダのような二人を作りつつある現在、影響の大きく致命的ですらある子どもたちに対しても大きな配慮を望みます。
(こんな風評を厚生労働省は流さないでほしい→厚生労働省のパンフ「水と空気と食べものの安心のために」

 451ブックスの紹介ページ → 「風が吹くとき


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by 451books | 2011-04-12 20:15 | 絵本・児童書 | Comments(2)
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CoMAにて「トーベ・ヤンソンと北欧」展を始めました。
前回の「大どろぼうホッツェンプロッツとドイツの秘宝」展はたくさんの方に楽しんで頂きありがとうございました。

フィンランド生まれのトーベ・ヤンソンは、日本ではアニメーションやキャラクターグッズのムーミンでよく知られていますが、彼女の描くイラストと物語は、北欧に暮らしていた彼女自身の生活や、家族、友人たちとの関わり無しに生まれることのなかった作品です。
今回は、トーベ・ヤンソンの小説、あまり知られていないコミックなどを中心に展示しています。


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写真は、ロンドンに連載されていたムーミンコミックの英語版。装丁が美して飾るだけでも楽しい気持にしてくれます。
日本語版は、装丁を祖父江慎さんがされています(カバーを取ると...)。
今回も本と一緒に、お茶の時間を楽しんで頂ければ幸せです。

CoMAカフェ オブ モダンアパートメント
岡山市北区丸の内1-1-5 栗山ビル2階
12:00〜20:00 定休日 第1,3,5月曜日
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by 451books | 2011-04-06 11:29 | イベント・教室 | Comments(2)