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by 451books

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コルデコット賞 2009

d0137603_13445435.jpgアメリカで出版された絵本の中から最も優れた作品を描いたイラストレーターに贈られる賞、コルデコット賞を今年受賞した絵本が2冊、451ブックスに到着しました。

写真手前が、金賞の「The House in the Night(夜の家に)」(Susan Marie Swanson、Beth Krommes)、後ろがオナー賞の「A River of Word(言葉の河)」(Melissa Sweet)です。


d0137603_13454469.jpg「The House in the Night」は、マザーグースの詩から、Susan Marie Swansonが言葉を作り、Beth Krommesが描いた作品です。
シンプルでリズムのある言葉なので、口に出して読むと楽しそうです。

イラストは、木版画を思い起こさせるようなスクラッチ。
黒を基調に効果的に黄色が配置されています。


d0137603_1346244.jpg物語は、家の鍵を貰った女の子が、ベッドの上の絵本の中の世界から、鳥と一緒に飛び立って、美しい夜の街や空、星、月の世界を巡って、また家へ帰ってくるシンプルな作り。

そのシンプルな絵や言葉からたくさんの物語が聞こえてきます。


d0137603_1435670.jpg一転カラフルな「A River of Word」。
この絵本は、ウイリアム・カルロス・ウイリアムズという英語圏の現代詩に大きな影響を与えたアメリカの詩人の物語です。


d0137603_13492663.jpg古いノートや、手帖、辞書や書籍をコラージュで配置した上に、医師でもあった彼の生涯の出来事が楽しく描かれています。


d0137603_1350158.jpg子どもの頃、自然と親しんだウィリアムは、小川の横で、蝶や蜻蛉、緑に囲まれて言葉を紡いでいたようです。


d0137603_13503859.jpg次から次へと言葉を生み出す彼のそばには、言葉をさえずるような小鳥たちがいたのでしょうか。

日本では、ほとんど知られていない詩人の本。
この絵本を読むと、きっと彼のことが知りたくなって、彼の作品も読んでみたくなります。



どちらも451ブックス、リアル店舗にて置いています。
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by 451books | 2009-02-26 22:12 | 絵本・児童書 | Comments(2)
d0137603_17501796.jpg今回紹介するのは、前回に引き続き長谷川義史さんの絵本です。
タイトルは、「てんごくのおとうちゃん」。
表紙の絵も少し地味で懐かしい感じのおとうちゃん。
「はいけい、てんごくのおとうちゃん、げんきにしてますか」から物語が始まります。

d0137603_18344140.jpg小学生三年生くらいの「ぼく」が語るお父さんの想い出。
キャッチボールしたり、ホットドッグを食べたり、買って貰ったウクレレを壊してしまったり・・・。


d0137603_18513945.jpgもちろん、おとうちゃんに怒られた想い出も、忘れられない出来事。

この絵本は、長谷川義史さん自身のお父さんの想い出から作られた絵本です。


d0137603_18541630.jpgカーブミラーに「ぼく」が映るシーンは、「ぼく」が「ぼく」に語るシーン。
みんなが「ぼく」をかわいそうと言うけど、いちばんかわいそうなのは、おとうちゃんではないかと。

そして、ページが変わってこの絵本のクライマックスに続きます。
「ぼく」の感じることに、きっと涙が出てきます。


d0137603_18562164.jpg表紙をめくっての見返し。
今回はほぼ青一色でした。

でも、その青にも長谷川義史さんの思いが詰まった、素敵な絵本です。


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by 451books | 2009-02-23 20:38 | 絵本・児童書 | Comments(2)
d0137603_2219539.jpg去年の日本絵本賞を「よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし」や、「ふってきました」(どちらも451ブックスもイチオシですが)と同時に受賞した、長谷川義史さんの「ぼくがラーメンたべてるとき」。


d0137603_2220566.jpg小学校低学年の推薦図書になって話題にもなりましたが、本当は全ての世代に読んでもらいたい絵本です。

最初は、ぼくが家でラーメンを食べているシーンから始まります。
となりでミケがあくびをしています。


d0137603_22204294.jpg物語はとなりのみっちゃんにつづき、となりのとなり、そのとなり、となりのまち、そのとなりのまち、そのとなりのとなりのまち、となりのくに、そのとなりのくにと舞台を移していきます。そして・・・。


d0137603_23471122.jpgぼくのまどのそとにも、そことおなじかぜが、ふいています。


d0137603_23491416.jpg良い絵本のひとつに、見返しまで意味を与えられていることがあります。
この「ぼくがラーメンたべてるとき」も、読後、この横縞のような茶色に意味を見ない人はいないでしょう。

絵柄や、タイトル、雰囲気が好きでも嫌いでも、この絵本どこかで見かけたら、手にとって見てください。


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by 451books | 2009-02-13 00:03 | 絵本・児童書 | Comments(2)

apt039 配布中! +オマケ

d0137603_14221055.jpgapt(フリーペーパーアプト)39号が只今配布中です。
今回の特集は「毒」。

表紙も毒蛇?ふじいみほさんのかわいいイラストです。
モノクロなので、本当はどんな色の蛇なのかぜひ実物を見てみたいですね。


d0137603_14233214.jpg今回も451ブックスは広告を出させて貰ってますが、毎回切羽詰まっての入稿です。

この図案、前に見たことのあると言う方は大正解で、過去のものを流用してます。
ただ、よく見てもらえると中央のネコ(カツマタですが)に子どもがいたりして、実は間違い探しになっている今回の広告です。
下に元ネタ広告をのせてみました。


d0137603_142419100.jpg



d0137603_14245086.jpg小さくて見にくいですが間違いは、子ネコを含んで全部で8箇所あります。

そこで、今回のオマケとして、間違い箇所を見つけた方に1箇所につき1枚、451ブックスオリジナルシールを差し上げます。(リアル店舗のみ、次号配布の4/10頃まで)

シールを貰ってくれる奇特な方、便乗企画ですが、よろしかったらぜひ。


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by 451books | 2009-02-12 14:55 | 書店な日々 | Comments(9)

サブダの"ABC Disney"

d0137603_1429418.jpg今年最初のサブダのPOP-UP(とびだすしかけえほん)は、
「ABC DISNEY Special Anniversary Edition!」です。
絵本教室でも紹介したことのあるこのPOP-UPは、絶版のため入手困難だったのですが、今回、アニバーサリーエディションとして復活です。


d0137603_12273857.jpgABCと付くのは、AからZまでの26文字ぶんのちいさなPOP-UPカードを繋げた形の本になっているからです。


d0137603_12285243.jpg「A」は、リトルマーメイドのAriel。


d0137603_12372418.jpg「D」は、Dumbo。
開くとダンボの耳が持ち上がる仕組みです。


d0137603_12475618.jpg「G」は、アラジンのGenie。

絵本教室で紹介した、アメリカのユーズド本「ABC DISNEY」では、首が無くって驚いていましたが、実物をやっと拝見することが出来ました。
開くと、ジーニーがランプから飛び出す仕組みです。


他にも、白雪姫(開くと林檎を食べてしまう)や、ピノキオ(開くと鼻が伸びる)、魔法使い(カボチャが馬車に変身)等々、楽しい仕掛けがいっぱいです。

なぜか、ミッキーマウスや、プーさんが登場しないのはサブダの趣味?それとも他の理由?なんて考えると、いろんなことが見えてくるサブダの新作ですが、
彼独自の美しいテクスチャーと形、動きを楽しめるしかけ絵本の復活です。
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by 451books | 2009-02-08 12:58 | 絵本・児童書 | Comments(0)