古書と洋書と新刊書籍の店


by 451books

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パリのひとかけら

d0137603_18195987.jpgジャン・ジャック・サンペは、Fabrique 451でもお馴染みの「プチ・ニコラ」のとしてよく知られています。
一面、雑誌「ニューヨーカー」や、「パリ・マッチ」等での風刺漫画の作者として、エスプリの効いたイラストを多く手がけています。
写真の「パリのひとかけら(A Little Bit of PARIS)」は、パリの街の風景をサンペ独自の視点で切り取ったイラストを集めた作品集です。

d0137603_1821125.jpgカバー絵はカラーですが、収録されているイラストの殆どはモノクロのペン画です。多くのイラストはパリの街を俯瞰するように描かれ、街の中に生活するパリの人びとが描かれています。

d0137603_182237.jpg左の写真は、掲載されているイラストの部分ですが、4階建ての建物の1階を占める、道路に面したカフェに、少し閑なギャルソンたちや、利用する人びとの様子がうかがえます。

d0137603_18224010.jpg建物の屋上に目を移すと、ペントハウスのバルコニーに、休憩中?出勤前のギャルソン長のような人物が、新聞を読みながらお茶を頂いている姿を見ることが出来ます。


イラストの説明のない作品集ですが、パリの町並みとそこに暮らす人びとが、独自の視点で描かれ、絵本のように絵を読むことの出来る作品集です。
豊かなパリの景色と町並みが、人びとの暮らしを豊かに彩ることをとても羨ましく感じて、眺めていると時間を忘れるサンペ作「パリのひとかけら」です。

451ブックスの紹介ページ → 「パリのひとかけら(A Little Bit of PARIS)」
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by 451books | 2008-03-30 15:01 | アート・デザイン | Comments(3)

トランクの中の日本

d0137603_1411873.jpg1945年から1946年にかけての日本の写真をまとめた「トランクの中の日本」。
アメリカに日本が降伏すると同時に、日本に上陸した従軍カメラマンが私用カメラで撮った写真集は、原爆や焼夷弾で破壊された日本が多く写し撮られています。
イラクをはじめ今でも多くの土地で、戦争による破壊が起きている今、同じ景色を見ているような不思議な感覚が襲ってくるのですが、全くの傍観者に感じる世代に生きている自分たちがもっと不思議なのかもしれません。
写真を読むことの出来る普通の感性を持った人なら、感動ではなく、衝撃を与えられる写真集です。


d0137603_21501483.jpg直立不動の少年。この写真を見て、いがぐり頭や粗末な服、屋外にもかかわらず靴も履いていないことにも目がいきますが、背負っている背中の子どもは彼の弟です。力なく見えるのは既に屍との説明が付けられています。
長崎の河原で多くの屍が火葬されている場所での写真、この後、背中の弟は下ろされ火の上に乗せられ、彼は軍人のように直立不動で見送り、去っていったと書かれています。
弟への思いを押し殺した彼の行動に感動するのではなく、彼を直立不動とさせているもの、他の全ての写真に、今でも此処彼処にある一見普通に見える、でもどう考えてもおかしいこと、この写真集の意味は2008年でも全く同じ立ち位置にあるように思います。

451ブックスの紹介ページ → 「トランクの中の日本」
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by 451books | 2008-03-23 22:57 | 写真・映画 | Comments(3)

本の旅 at pieni..

d0137603_12555415.jpg4月より3ヶ月間、
第4水曜日夜に、pieni..にて「本の旅」講座を行います。
書物の中の広大な世界を、気ままに旅する心地で、ご案内する予定です。

初回はリトルプレス。
一書店(古本屋)から見た、小さな出版の現状と可能性について寄道、脇道しつつ考えます。


451ブックス「本の旅」

第1回 リトルプレスの世界
    世界でもっとも贅沢なインディーズ、リトルプレスとその世界

第2回 ゴーリーのニューヨーク
    毛皮のコートとスニーカーでエドワード・ゴーリーと旅に出る。

第3回 建築と書物
    安藤忠雄「住吉の長屋」の中庭に書物の未来を考える。


講師  451ブックス 根木慶太郎
開講  第4水曜日 19:00(120分)
受講料 6,000円(3ヶ月)、2,300(1回)
申込先・会場 
    pieni..(ピエニ)岡山市出石町1-8-1
    TEL,FAX 086-231-6420
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by 451books | 2008-03-20 13:09 | 書店な日々 | Comments(8)

朝日新聞のこと。

d0137603_20334067.jpg3月17日(月)朝日新聞岡山版に、451ブックス店長として掲載されました。
あまり見られる人もいないかなと思っていたのですが、予想外にたくさんの方から好評?反響を頂きました。ありがとうございます。

当初は岡山市郡界隈の店舗紹介の一店舗だったのですが、担当の方から「人ひと」のコーナーへの掲載の打診があり、少し詳しく話しをさせてもらっていました。
 建物の設計は、本当は僕自身なのですが、記事のニュアンスが少し違うのは愛嬌かな。でも、451ブックスの紹介についても、取材の時から良く話しを聞いていただき、とても好意的に丁寧に文章にしてもらえて、とても感謝しています。

 担当の方が来られたときに、取材を受けている川にもかかわらず、安藤忠雄設計の建物(朝日新聞岡山支社)の使い心地は如何ですが?とか、見物は可能?何処まで入ってみることが出来ますか?なんて聞き倒してますが、丁寧に社屋の説明をしてもらって、実は楽しい取材でした。「笑顔で迎えてくれる」と書かれていますが、あながちそんな理由だったりします。

 親も喜んでもらえるようなこの記事、恩師から電話まであってビックリの反響の凄さですが、ご希望の方はリアル店舗で閲覧可能です。
 
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by 451books | 2008-03-18 21:42 | 媒体・取材・マスコミ | Comments(15)
1週間後の金曜日夜から、今年の絵本教室「えほん探検きょうしつ」が始まります。今回はレギュラー8回+特別編1回、各回1作家について、90分間絵本を見ながらしゃべり倒そうという企画です。
ところが今の時期、申告の時期だったりして、だんだんパニックになる予感。申告書類を作りつつ、絵本を眺めたり、資料をあさったり、配布するテキストなどを作ったりして、「えほん探検きょうしつ」を一番に、がんばってます。

d0137603_212699.jpg初回のテーマは、「センダックのいるところ」。「Where The Wild Things Are(かいじゅうたちのいるところ)」を題材にセンダックを考えていこうとう趣旨ですが、写真はその一場面に登場しているWild Things(かいじゅう)。全身けむくじゃらに、黄色い眼で根性悪そうですが、何かをじっと観察しているような表情です。
さて、彼が何を観察しているのかは、3/14(金)の「えほん探検きょうしつ」にて、答え合わせの予定?です。
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by 451books | 2008-03-07 21:45 | 書店な日々 | Comments(10)

ひな祭りには。

451ブックスを始めて、ビックリするのと同時にとっても感謝してしまうことのひとつが、遠方から451ブックスにお越し頂ける方がいらっしゃることです。

先日の日曜日もバスでのアクセス方法の問い合わせを頂いたのですが、なんと京都から倉敷経由で来られたとのことでした。声を掛けていただいたので少しだけお話しが出来たのですが、本屋を始めて良かったなとも思い、お越し頂く甲斐のある良い店にしなくてはと思う時でもあったりします。

d0137603_21403469.jpg今日は、桃の節句すが、写真はサブダの「不思議の国のアリス」の一コマです。日曜日にホワイトデーのお返しにこの絵本を選んでいただいたこともあって、ふと思い出したことがあったのです。
写真は、ちょうどアリスが落ちてゆくところなのですが、覗いてみる感じが臨場感のある仕掛け。トランプのシーンがもっとも有名なポップアップですが、隅々まで計算されて作られている作品です。

d0137603_2291221.jpgパーティのシーンは、もっとも好きなシーンですが、サブダの仕掛けも凝っています。テーブルの立ち上がり方も、カップ&ソーサーの造形も独特の手法が使われていたりします。

d0137603_22124942.jpg今ではポップアップ絵本の代名詞になったような絵本ですが、よく見るとけっこう不機嫌なアリスがたくさん登場するサブダ版「不思議な国のアリス」。奥が深い作品です。

ひな祭りを引き合いに出したのは、豪華な段飾りも強く印象に残っていますが、僕たちが子供の頃と言えば、子供向けの雑誌に3月にひな人形の紙製付録が付くのがお約束だったのを思い出したのです。
紙で作られた段飾りに、飛び出す絵本のような質感があったような気がするのですが、さてどうでしょう。
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by 451books | 2008-03-03 22:41 | 書店な日々 | Comments(0)
3月に入って、今日カレンダーをめくられた方も多いと思います。451ブックスも店内のカレンダーも含めて2月から3月へ衣替えを行ったのですが、大問題が。

d0137603_16461394.jpgオリジナル卓上フロッピーカレンダーをご購入いただいた方にお詫びです。
3月の祝日、春分の日が19日になっていました。正しくは20日です。

3月の項に関しまして差し替えを行いたいと思いますので、お手数ですが、mailまたは非公開コメント等にて、ご連絡を頂けるようお願いいたします。
郵送にて、祝日を20日に直したものをお送りいたします。お手数をおかけいたしますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
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by 451books | 2008-03-01 16:54 | 書店な日々 | Comments(6)
d0137603_1245193.jpg飛行機好きは、飛行機のポストカードを見かけるとすぐ買ってしまうわけですが、そのポストカード、航空会社のポスターを元にしているものが多いようです。
写真の書籍は、フランスで出版された「エールフランスのポスター集(世界を夢見て)」です。決定版と言っても良いような物量な作品集、187ページに200超のポスターが紹介されています。

d0137603_12541244.jpgサイズは、25cm×31.5cm、厚みも2.5cm程あって、ハードカバーで保護されているような作りになっています。作品の年代は、1933年から2006年まで。副題にもあるような、世界を旅することが夢だった時代のものが多く紹介されていてます。

d0137603_13074.jpg1952年に作られた、日本をテーマにしたポスター。

d0137603_1311922.jpgアーティスト毎にまとめられたページには、サヴィニャック、マテューなどの作品も掲載されています。

d0137603_1395582.jpgフランスで出版され、フランス語表記のみですが、ポスターが全てを語ってくれる楽しいポスター集です。


451ブックスの紹介ページ → エールフランスのポスター集(世界を夢見て)
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by 451books | 2008-03-01 13:24 | アート・デザイン | Comments(3)