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by 451books

猫の建築家

d0137603_1842731.jpgネットの古本屋にとって、「猫の手も借りたい」のは、買取りの書籍を仕分けしてる時?未発送の商品が山積みになっている時?だったり、猫に古本屋がつきものだったりする訳です。
そんな訳で、451ブックスの大切な本も猫がらみな「猫の建築家」です。
この本、ミステリィ作家「森博嗣」さんが、イラストレーター「佐久間真人」さんが描いた、猫と建築の絵に文章を添えています。文庫版も発売されていますが、やはりお薦めは単行本。絵の大きさも異なるし、モノとしてハードカバーな単行本が、モノにこだわった作品にしっくりときます。


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ここに登場する猫は、「美」の意味を問いながら街を彷徨します。
この絵本では、彼は鑑賞者であっても創造者ではありません。
しかし・・・



ーしかし、目的もなくむやみに出歩いたりはしなかった。

まず、「思慮」が必要であることを猫は知っている。

造られるべき「形」とはどのようなものか、
あるいは、
造られるべき「機能」とは何であるか。

遠くを見据えるように、じっと考える。
目を細め、背中を丸めて、考える。

ー以上 引用「猫の建築家」

一枚一枚の絵がエアコンの室外機や、樋、電線、縁石まで、精緻に描かれ(ペンに水彩かな)、少し古い路面電車と少し古いコンクリート建築が登場します。
もちろん、建築家な猫も。
時や場所を変え、その猫が街を建築的な思考を持って彷徨します。



d0137603_18434030.jpg「なぜ、この形を選んで、なぜ造ったのか」
「この形の機能は、何を表しているのか」
「建築の美は、どこに宿っているのか」

街を歩いている猫がふと立ち止まって、何かを見ているように感じるときがあります。
窓から外を眺めている猫は、何を見ているのか。
その目線の先にもしかしたら、建築か内と外や機能の意味を考えさせるモノがあるかもしれません。
その時、もしかしたら建築家を名乗ることが許される本が、この「猫の建築家」のような気がします。
451ブックス、お薦めの一冊です。
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Commented by スナッフル at 2007-12-28 23:58 x
森博嗣さんはお名前しか知らないのですが、「スカイクロラ」が押井守の手で映画化されるそうで是非観たいと思っています。
ご紹介の本も面白そうですねぇ。
今度うかがったときにでも手にとってみます。
Commented by 451books at 2007-12-30 01:47
「スカイクロラ」、飛行機の話っていうのが良いですよね。
2008年夏?公開の映画も楽しみです。
森博嗣さんには、「猫の設計家(飛行機)」も作ってもらいたい・・・。
by 451books | 2007-12-27 19:12 | 建築・インテリア | Comments(2)